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自我論:祖母の場合

12 21, 2009 | 雑記

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日本語に露西亜語の混じるサハリン。








祖父母の家の近くに女学校ができた。

――――ねぎ一本作るんでも、学のあるのとないのじゃあ、全然違う。

女学校へ進学する生徒はごく一部であったが、祖父の家へ住むことになった。
転校先の学校で勉強し、受験する。




祖父は几帳面な人だった。

――――雪かきは、碁盤の目のようにやらなきゃみっともない。

やはり一番目の兄の方が可愛いかったらしく、幼い頃、兄と祖父が出かけるのに連れて行くようせがむと、うるさい、と怒り、それを母が批難したという話を聞いたことがある。





サハリンの冬は海も凍る。
氷の上を歩いて沖の方まで行ける。
氷に穴を開けて釣り糸をたらすと、カンカイが釣れる。
釣ったカンカイはその辺に放り投げておくと、カチカチに凍り、それをナイフで削って食べる。口の中でとろりと旨い。








祖父の家は町から少し離れた山の中にあった。
学校へはスキーを使う。山道を行き、町を抜ける。
帰りにはあたりがうんと暗くなる。だが、山道をのぼっていると向こうにランプの灯りのゆれるのを見る。
祖母が心配してそこまで迎えに来ているのだ。
食事も待っている。私が帰るまで夕食は始まらない。


試験日前日。
伸び放題だった髪を切ってくるように祖父に言われ、スキーで町へ降りた。
床屋に、もう遅いので泊まっていけと言われ、そうすることにした。祖父も祖母も床屋に行った事は知っている。


夜も明けぬ、まだ闇の多いうちに床屋を出て家へ向かった。
今日は試験日だ。
風が強い。地吹雪。
山道をのぼっていると、どこからか紙切れが飛んできて足に張り付いた。振り払おうとしても離れなかった。
よく見ると、それは5円札だった。こんなお金が、近くに民家もない。
家へついて祖母に言うと、ありがたがって神棚に飾った。


合格発表。
学校の掃除をしていたので行かなかった。

――――ともちゃーん。受かったよー!












太平洋戦争終結間近、不可侵条約を破ったロシアが南下する。



























。。。。。。。。。。。。。。

サハリン・・・樺太のこと。
カンカイ・・・コマイのこと。
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