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コンクリート

02 17, 2010 | 雑記

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優しさに似た悲しみを湛え、コンクリートの壁は空にも似ていた。無口だった暗雲が、今にもどっと何かを吐き出そうとしている。


公園の無造作なコンクリートの壁に小便の跡がついていた。 そのうちに、雨が全てを誤魔化すんだ。



郵便ポストにラーメンを食わせていた酔っ払いが、ふわっと殺されて、ラーメン屋のオヤジが何食わぬ顔でどんぶりを回収する。 そんな夢を見た。



少年は怒りから少女を睨みつけていた。 わからない少女はときめいていた。



風につるりと肌をなめられて、彼女は気に入らなかったのだ。 家に火をつけた。



公園の砂場に猫が用を足した。 子供はトンネルを掘った。 おじさんは平らに均した。 僕は見ていた。




あの人の髪の毛は真っ直ぐに伸びていた。 後ろにすうっと垂れていた。 僕はその髪の毛が憎かった。なんだか居ても立ってもいられなかった。 だから夜の街を走った。



今日は雲が多くて、月がよく見えなかった。 きっとどこか遠いところに行けば見えたのかもしれなかった。同じ月なのに。  不平等だ。


夜中の交差点の信号。 車は無かった。  色の変わる瞬間、少し間をおいて休息をとっていた。



飲酒運転で子供を轢いた。 何が悪いのだと言い切った。  憎しみの目で見られた。 それが何だ、と思った。  そして悲しかった。 



いやらしく雨が降ってきた。 なんとなくうたれてみた。



誰も返事をしてくれなくて、ふと、公園のコンクリートの壁についていた小便の跡を思い出した。だから、会いに行ったけど、もうそこには居なかったんだ。



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